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“使いやすさ”って、なんだろう? ~UI/UXをちゃんと考えてみた~

こんにちは。NUSEEKの久保です。
夏になると、外では灼熱の太陽に照らされ、室内では冷房の効いた空間で仕事に励む…
そんな日々が続きますね。

そんなある日、ECサイト運営の伴走支援をさせていただいているなかで、ふと頭に浮かんだ疑問がありました。

UI/UXって、結局なんなんだろう?

“使いやすい方がいい”“ユーザー体験が大事”

こんな言葉は日常的に耳にするし、自分でも口にすることがあります。
でも、「じゃあ、具体的に“使いやすさ”って何ですか?」と聞かれると、意外とパッと答えられない人も多いのではないでしょうか?

UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザー体験)とは、どちらも“こうすれば正解”と一概に言い切れない領域です。 なぜなら、業種やサイトの目的、ユーザー層によって求められる使いやすさが異なるからです。

それがUI/UXの難しさであり、面白さでもあるのです。

UI/UXとは「誰の、どんな体験」を設計するか

UI/UXを一言で解説するなら、「ユーザーの視点に立ち、その体験をよりよくするための設計」と言えるでしょう。

UIは「見た目を整えること」ではなく、「ユーザーの行動を導く設計」そのもの。 UXは「画面上の体験」だけでなく、「その人の気持ちや時間の流れを含めた体験全体」です。

つまり、「見た目がきれい」「ボタンが並んでいる」というだけでは不十分で、“使いたくなるかどうか” が大切なのです。

たとえば、こんな人が使うとしたら?

実際のECサイトで「誰の、どんな体験を設計するか?」を考えてみると、より具体的に見えてきます。

スマホで片手操作をしているママ


家事の合間や、子どもをあやしながら片手でスマホを持って、ちょっと気になる商品を検索してみる。
でも、画面のボタンが小さくて押しづらい。フォーム入力が多くて途中で諦める。スクロールが長くて手が疲れる。
それだけで、「また今度にしようかな」となってしまうのは、本当によくあることです。

通勤電車の中で、隙間時間に見る社会人の方


揺れる電車の中、数分のすき間時間にECサイトを開く。知りたい情報に一瞬でたどり着けない ・カテゴリや商品が見つけにくいなど、その瞬間に欲しい情報がすっと目に入らなければ、すぐ離脱されてしまう
「あとで見よう」と思っても、たいてい“もう見ない”で終わるのが現実です。

目が疲れやすいご年配のお客様


文字が小さい。色のコントラストが弱くて読みにくい。どこを押せばいいかがわからない。
そんな“ちょっとした見づらさ”が、「このサイトはなんだか使いづらいな」という印象に直結してしまいます。

“使いやすさ”って、見た目の美しさやおしゃれさだけではないんですよね。
「それぞれの人が、どんな環境で、どんな気持ちで、何を求めてサイトを訪れているのか?」
そこにフィットしているかどうかが、本質的な「使いやすさ」だと思うんです。

「なんか使いにくい」の正体を見つける

UI/UX改善でよく出てくるのが、「なんか使いにくい」という声。
でも、その“なんか”を丁寧に言語化していくことが、改善の第一歩です。

たとえば、カートページ商品詳細ページでありがちなつまずきとして

商品画像が小さく、内容を確認しづらいからわかりにくいんだ
→ 画像をタップで拡大できるようにする/商品名・サイズ・カラーの見せ方をわかりやすく

・商品ページで購入しようとした時、ふと数量変更がわかりにくいかもと思った
→ プルダウンではなく、+/-ボタンで直感的に調整できるUIに変更

他のECサイトで購入しようとした時、支払い方法や配送時期がわかりにくい
→ よく使われる支払い方法があるか?配送情報が見つけやすいか?をチェック

・購入するとき、顧客情報を入力したけどどこがエラーなの?わかりづらい
→ 入力不備の箇所を明確にし、自動スクロールやエラーメッセージの視認性を改善

こうした改善は、すべてユーザーの行動と感情を想像する力から始まります。

これらは「購入の意志はあるけれど、途中でストレスを感じて離脱する」典型的なケースです。
特にスマホユーザーは、操作のしづらさ=即離脱につながる傾向があるため、
「あと1ステップを、どれだけ気持ちよく進められるか?」を意識した設計がカギになります。

こういった“ちょっとした使いにくさ”って、「その人がどんな状況でその画面を見ているのか?」をイメージしてみることで、自然と見えてくることが多いんです。

これらはすべて、UI/UXにおける“小さなつまずき”
しかし、こうした違和感が積み重なると、購入離脱の大きな原因になるのです。

UI/UXは小さなことの積み重ね

実は、現場の担当者こそ、改善のヒントを一番見つけやすい存在です。

「これ、自分だったらちょっと面倒かも」
「この情報、スマホだと見落としそう」

そういった小さな気づきを流さず、拾い上げて改善していく。これがUI/UX改善の本質です。

UI/UXには「これが正解!」という絶対的なルールはありません。
でも、「このページは、誰のためにあるのか?」をしっかり考えてみると、
「じゃあ、こうしてみたらどうだろう?」という改善の糸口は、ちゃんと見えてきます。

チェックポイントから始めよう

忙しい日々の中でも、まずはこんなポイントを見直してみてください。

☑︎ 商品情報は“伝わる順番”で並んでいるか?
☑︎ スマホでの操作はスムーズか?
☑︎ ユーザーの不安(送料・支払い・エラーなど)を減らせているか?
☑︎ 「なんか使いづらい」の正体を自分で言葉にできるか?

ユーザーにとっての“気持ちいい体験”を増やすことが、売上やリピートに繋がっていく土台になります。

最後に

もし「なんか使いにくいかも…?」と感じるページがあれば、ぜひ一度立ち止まってみてください。
UI/UXは、複数の視点で見ることで気づきが広がる分野です。

私たちNUSEEKも、EC運営の視点からその気づきを後押しできたら嬉しいです。
「このページ、どう思う?」そんな一言からでも構いません。
お気軽にご相談くださいね。

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